地区福祉委員会を基盤とする小地域(概ね小学校区・町会・自治会)を単位として、様々な福祉問題を抱え援助が必要となっている高齢者や障がい者など、一人ひとりを対象に「たすけあいの網の目(ネット)」(小地域ネットワーク活動)をはる活動を積極的に展開・支援しています。

小地域ネットワーク活動

小地域(概ね小学校区)を単位として要援護者一人ひとりを対象に、保険・福祉・医療の関係者と住民が協働して進める、見守り・援助活動で、ひとり暮らしや寝たきりの老人世帯などが地域の中で孤立することなく、安心して生活できるよう地域住民による支え合い助け合い活動を展開し、あわせて地域における福祉 の啓発と住みよい福祉の町づくりをすすめようというものです。

ネットワークの機能とはたらき

見守り

もっとも重要な、代表的な機能。
当事者の状況により、月に1~2回の場合もあれば、24時間体制をとる場合もあります。

精神面における支え

当事者やその家族が、地域社会から孤立するのを防ぎ、同じ地域社会の一員として支えていく事が大切です。

ニーズ把握、相談

具体的なニーズは何かを把握し、相談に応じます。ニーズは変化していくので、そのたびにしっかりと把握します。

保健・福祉・医療などの情報提供

文書やチラシなどの宣伝物、口頭やビデオを通じて、また実地見学や体験入所などで情報を提供します。

簡易なサービスの提供

郵便物の投函、代筆、買い物、散歩の付添い、薬とり、留守番など。

制度・サービスの活用促進

活用できる制度やサービスを積極的に紹介し活用を促進します。

関係機関との連携

当事者がデイサービスやショートステイの利用者、あるいはホームヘルパー派遣世帯などの場合は、これら専門機関や病院などとの連携を深めていくことが大事です。

予知・予防

問題はなるべく未然に防ぎたい。活動が成熟するにつれて予知 ・ 予防が課題になってきます。

福祉の町づくりの推進

住民自信が福祉課題を理解し、活動参加への熱意と行動力をもつきっかけに。
小ネットが要援護者の全てに張られているような町こそ「福祉の町」といえます。

社会参加の促進

身体等の障がいのため、コミュニケーションをとりにくくなった当事者の社会参加をいろいろな形で促進します。

早期発見

問題を早期に発見し、その進行や容態の悪化をくいとめることは、小ネットの威力そのものです。

緊急時の通報

緊急時には、あらかじめ決められた連絡先にすぐ通報します。

問題提起

対応する制度や、サービスがなかったり、不足していたり、利用上の改善が必要な場合には、個別ケースを通した具体的、現実的な提起をしていきます。